野村静枝は、優れた研究を重ねて独自の技法を生み出した佐賀錦作家です。 その噂は皇室まで届き、皇后様から御用命を受け、帯や着物など50点以上を皇室に献上した作家として有名です。 佐賀錦は金銀箔を漆で和紙に張り、細く切ったものを経糸として絹糸を緯糸にしている織物で、一着の着物を仕上げるのに1年以上を要し、野村静枝作品も数少ない貴重なものとなっています。 佐賀錦は、織物の中でももっとも優雅で豪華絢爛な芸術品と言えます。