昭和14年、沖縄県生まれの紅型作家です。
戦後、紅型の復興に多大な功績を遺した城間栄喜に師事し、20代で独立後、「藤村紅型工房」を設立しました。
現在は、県指定無形文化財「紅型」の保持者でもあります。
また、紅型とは、沖縄を代表する伝統的な染色技法ですが、鮮やかな色づかいとおおらかな柄で知られる従来の紅型と比べ、藤村玲子の「紅型」は、独自性が色濃く出ています。
藤村玲子は、色づかいの上品さと柄の構成力の高さで名人と謳われました。作品に対する厳しい姿勢故に作品の数が少ないことでも有名です。