草紫堂の着物は南部しぼりの着物です。 草木染のひとつで手絞りによって古いものほど味が出てくると言われています。 色も変化し、その独特の染めムラとともに愛される品物です。 草紫堂は昭和8年に南部紫根染研究所の技師である藤田謙が創業したところです。 南部しぼりは一度は途絶えたものの、大正5年から続く研究開発により見事な復活と発展を遂げました。 宮沢賢治の「紫紺染について」という作品には、そんな南部しぼりの復活に対する感動が描かれています。