イトバショウから採った繊維を用いて織る布を芭蕉布と呼びます。
沖縄県奄美地方の特産品としても有名で、着物や浴衣、蚊帳などにも用いられています。
似た名前の物に芭蕉織がありますが、こちらは絹を使用した織物であるため、芭蕉布とは異なります。
1974年には国の重要無形文化財にも指定され、伝統工芸品になりました。
薄手で張りのある質感のため、涼やかで実用性にも優れているのが特徴です。
戦争によってこの産業が途絶えてしまった地域が多いですが、現在では喜如嘉や西表島、修理などで少しばかり織られています。