昭和時代を代表する染色家であり、重要無形文化財に指定されている型絵染の保持者でもあります。 京都に生まれた稲垣稔次郎は芸術家であった父の影響を多大に受け、自然と芸術の道へと歩み始めます。 1931年から本格的に創作活動をスタートさせることになり、型絵染の技法を用いて独特の風情漂う作品を数多く生み出しました。 芸術家としても高名ですが、京都市美術大学の講師として教鞭をふるったこともあり、後進の育成にも力を入れました。