刺繍家の福田喜重は、刺繍の中では唯一人間国宝になった人物です。 父である福田喜三郎もまた刺繍家で、幼い頃から刺繍を教わっていました。 刺繍の作品は主に和服で、自然を流動的に表現することを得意としています。 1978年に日本伝統工芸染織展にて優秀賞を受賞し、その後も重ねて他の賞をもらっています。 重要無形文化財「刺繍」の保持者となったのは1997年で、その2年後には紫緩褒章も受章しています。 現在も優美で気品の高い作品を排出し続けています。