東京友禅の第一人者としても知られる人物で、工芸家として多大な功績を残したことでも知られています。 熊谷好博子は川端龍子に師事することで日本画を学び、めきめきと頭角を現します。 初期は伝統主義者としての側面が強く、友禅の意匠や技法を踏襲した作品が多くを占めていましたが、ある時期から突如それまでとは打って変わった天然自然の造形というコンセプトを掲げた作品を生み出します。 生涯小さな工房で師弟二人によるストイックな活動を行ったことも知られています。