1924年9月30日に滋賀で生まれた染色家です。
文化学院を卒業すると1955年ころから母の小野豊の影響で織物を始めました。
志村ふくみは特定の師を持たず近江八幡にて独学で染織の研究を続けると、1958年の日本伝統工芸展以来4年連続で賞を受賞しました。
縞や絣など素朴な織り文様と植物染料による染め糸を組み合わせ、色彩のハーモニーを取り入れたことで、それまで庶民の普段着だった紬織りを芸術の域まで高めました。
1990年には紬織の重要無形文化財保持者に認定されました。