奄美大島の特産品である大島紬は、結城紬と並ぶ紬の代表です。また、フランスのゴブラン織やペルシャ絨毯と並んで、「世界三大織物」のひとつに数えられている高級な絹平織でもあります。
島に自生する車輪梅を染料に用い、奄美のきめ細かい泥で糸を何度も染めることで、深みのある黒褐色が生み出されます。
生地は軽くて柔軟性があり、保温性の高い最高級品です。
ハブの鱗に似せた小さな絣模様を織り出す作業は、反物一反におよそ1ヶ月かかると言われます。
泥大島や藍大島、泥藍大島をはじめ、色大島や白大島、夏大島など種類が多様です。