染色工芸家として昭和時代に活躍した人物で、重要無形文化財有識織物の保持者としても知られています。 織物業を400年近く続けてきた西陣織の老舗店に生を受け、京都市立絵画専門学校を卒業したのちは父に師事し織物製織技術を学びました。 喜多川平朗は平安時代に貴族が着用していた織物を研究することで知識に精通するようになり、技法の復興にも努めるようになります。その結果、室町時代以降なくなっていた羅と呼ばれる織物を復元することにも成功しました。