名古屋友禅の始まりは江戸時代になります。 尾張藩の時の藩主である徳川宗春の指示によって、民の不自由を少しでも緩和させようという狙いのもと、京より友禅師が招かれることになりました。 そして色鮮やかな友禅の文化が来ることになりましたが、その後宗春が失脚した後には、残された友禅に質素倹約というテーマが加えられることになりました。 今日の名古屋友禅は、題材は花鳥風月とである点は同じですが、若干の渋さや幽玄さが残っており、これが特徴にもなっています。