八重山上布は沖縄県八重山諸島に伝わる織物です。 ここにしか生息していない植物を用いて染め上げることから、他の地域ではこの織物はあまり生産されていませんでした。 良く用いられる染料はウールと呼ばれる植物で、絞った液体がそのまま染料に変わるという優れ物です。 普通の織物は天日に干されると色落ちが発生してしまいますが、この八重山上布はそれとは異なり、天日干しすることによって発色しますので、織りあがった後には一ヶ月間程野外に晒しておくことになります。