現在の佐賀県鹿島市である肥前国鹿島藩で御殿女中に受け継がれたもので、鹿島錦とも呼ばれている織物です。 一般的な織物は織機が使用されますが、佐賀錦は織り台と呼ばれる小さな台で織られます。 金箔や銀箔、漆などを貼り付けた和紙を裁断したものと絹糸が材料となっているため、幾何学模様のデザインと和紙の和紙独自の気品と華やかさが特徴です。 明治の初めに存続が危ぶまれましたが、1910年に開催されたロンドンの日英大博覧会に出品され、大好評となったことから存続されました。