扇絵師の宮崎友禅斎が考案したと言われる染色です。 京友禅は加賀友禅とは異なり実写的な絵柄を多用せず、花鳥風月をいかに美しくデザインするかに力を注いでいます。 格調高い色使いはもちろん、奥ゆかしい気品すら感じさせるのは京友禅ならではと言えるのではないでしょうか。 完成までの工程が非常に複雑かつ多いことも特徴的で、そのために京都では専業分業化して作業にあたっており、完成までに数ヶ月の期間がかかってしまうことも珍しくありません。