与那嶺貞は人間国宝で、読谷山花織を織っておられました。 14、15世紀頃に伝えられた織物の技法ですが、64年から沖縄戦や後継者不足などで消滅していた読谷山花織の復興に取り組まれ、今日の花織の基礎を築いた方です。 わずかに残っていた祭り衣裳などを参考にして復元に成功され、絹地による制作技法の改良にも貢献されました。 読谷山花織は藍中心の織物が多いですが、與那嶺貞は色彩豊かなものを織られており、後継者に多くのものを残されています。